非常に明るい室内。天井窓も設置し自然光を感じられるように。
Photo
(EDELTUTIYAYAMA) Kazuhiro Uda
一歩入れば価値観が変わる
リトルブックに足を踏み入れると、まずは施設っぽくないなという空気にしたかった。
しかしデザインにこだわるあまり、ご利用者に使いにくくてはいけない。このバランスを考えることが重要だと考えました。またスタッフも働きやすくコミュニケーションを円滑にとれることも大切。そういう意味では、非常に良い施設が出来上がったと自負しています。
施設に来てもらった方々には『こんな施設は初めてだ』というリアクションをしてもらえる。この反応がとても興味深い。ご利用者の方にも大変喜んでいただいているし、スタッフからも、この施設で働けてよかったという声もあり、そこは本当に良かったです。
昔は施設と言えば・・・こういう素材で、、、というトレンドがありましたが、これからは新しい価値観で物事を考えねばなりません。自分が住みたい施設にするには、清潔感や古びれたデザインでは嫌だと言う方が将来的に圧倒的多数になることは明白だからです。
室内札も全て特注品。材質、デザイン、品質など納得するまで何度も関係者と意見をぶつけ合った。
Photo (EDELTUTIYAYAMA) Kazuhiro Uda
多くのパーツは特注しました。
リトルブックのパーツで既製品は殆ど使用せず、多くはオーダー(特注)しています。
既製品よりも、自分達で作った方が面白い物が作れると思ったからです。おかげで、建築士の担当者の方には、大変無理を聞いてもらいました。すべてのユニットでカラー、素材を変えているので、工事の途中で考えるのが嫌になりかけましたが、最終出来上がった施設を見て、多くの方の反応を見て、間違えではなかったと確信しました。
建築士の方や建築業者の方には無理を聞いてもらい本当、感謝しています。
シックで落ち着いた雰囲気を醸し出すユニット内。洗練されたデザインでおもてなしをしている。
Photo (EDELTUTIYAYAMA) Kazuhiro Uda
木のぬくもりが想像以上です。
リトルブックの基本構造は鉄骨造りですが、木材を多用しているため、施設に入った瞬間に木のぬくもりを感じてもらえます。また照明についても人が落ち着けるような照度を徹底して考え抜いて設置しています。なぜか落ち着くという施設になっていると思います。
是非、香りと雰囲気を楽しんでもらいたいですね。
全面は大きな芝生広場。それを映し出す大きな窓。解放感がある共有スペース。
Photo
(EDELTUTIYAYAMA) Kazuhiro Uda
ロケーションは最高
施設の前には大きな芝生広場があり、すぐにご利用者が外に出て頂けます。また開放的な大窓を使用しており、芝生が全面に見える館内は非常に明るく高級感があります。
将来的には大きなイベントも芝生広場を活用して催したいですね。